新型コロナウイルス対策(閑話休題)-10

今回の新型ウイルス対策の香港政府の動きで特筆するべき点は経済支援策だと思う。

 

1:レストラン1店舗当たり20万香港ドルを支給

感染抑止に向けた防疫対策の強化や関連業界支援に向けた補助金の支給を柱とする「防疫抗疫基金」として300億香港ドル(約4,200億円、1香港ドル=約14円)が充当される。

其の目玉が レストラン事業者に対しては営業ライセンスに応じて20万香港ドルがキャッシュで支給される。

(助成の対象は、小売、飲食、ホテル、旅行、運輸、建設業等となっており、登録ライセンス毎に遍く支援される仕組みとなっている。タクシー等の運輸業に対しては燃料への実費補助が行われる。

2:香港ID所有者に1万ドル支給

3月20日に可決された2020/2021年度(2020年4月~2021年3月)の財政予算では、1,200億香港ドル規模の景気対策が組まれている。予算案は2月26日の段階で公表され、18歳以上の香港永住権所有者に対して1万香港ドルの支給を対策の目玉としており、ウイルス感染が収まり景気浮揚に向けた刺激が必要となる7月から8月にかけて支給される見込みとなっている

3:賃金保証 6000ドルX 6ヶ月:

これは 第2弾の「防疫抗疫基金」(1,375億香港ドル規模)を4月8日に基づく。

6カ月間にわたる月額9,000香港ドル(約12万6,000円)を上限にした従業員向け賃金補助の実施、中小企業向け融資額の増額、航空業界等産業界向けの助成を柱としている。

以上の矢継ぎ早の対策で政府が計上した一連の経済対策は、合計で2,875億香港ドルになり、これは香港の域内総生産(GDP)の約1割強にあたる。

この他 些細なことではあるが 私の家の電気代は この3ヶ月 タダである。

これも 政府の経済対策の1つです。

明確な形で 直接 キャッシュを配る!といういかにも香港人らしい文化は

居酒屋が規制に入る入らないとか? 一番感染が拡大しそうなパチンコ店が規制に入る入らないと騒いでいる日本と比較するとむしろ爽快な決定だと思うのは私だけでしょうか???