新型コロナウイルス対策(閑話休題)-8

香港政府が マスク工場建設に補助金をだすというので1月末からマスク工場の建設ラッシュがはじまったのですが、既に補助金の対象の20社は決まってしまいましたが、未だにこの建設ラッシュに参入する企業が後をたたない状況です。

香港政府の補助金をもらうには 

1:材料はちゃんと認定を受けた物を使用する。

2:CR(クリーンルーム)は認定されたCRであること。

3:ISOを収得した会社であること

以上の 大きな3つのハードルの他に 更に2つ

1:最低必要な月間生産量が決まっている。

2:海外には供給できない。

という制限があって、逆にこの制限のせいで 補助金には関係なく建設がすすんでいるという側面があります。

当社の受注したCR工事は 既に2~3社はほぼ工事完了しています。そこで お客さんに検査の後に挨拶の行っていろいろ話すと大きく分けて2つのタイプのお客さんがいることがわかりました。

1:自社の使用のためにこの際 内製化したパターン

2:海外の販売目的で工場を立ち上げたパターン

2のお客さんは 華僑の情報ルートが世界にあるらしくて、この新型コロナ騒動は少なくても半年以上は 終息はしないので マスクの需要は半年以上は続くと考えています。したがって 半年内に投資した以上の利益を出してその後はたたむことまで見通している感じです。

確かにマスク工場は 竣工後の稼働をみると、圧縮空気と電気があれば 動く簡単な生産機械なので熟練の職人さんも必要ないです。

ただ 中には新素材のマスクを開発したり自前の検査機器を揃えて品質を追求する工場もあり 様々な思惑でこの工場建設ラッシュがあることを思うと複雑な思いです。