新規事業に関する考察-5

建設業界の外向けの新規事業は あくまでも 客先に寄り添ってそこからのニーズの掘り起こしが基本だということは前回説明しましたが、今回は 足元からのニーズを掘り起こして新規事業につなげる方法を記述したいと思います。

簡単にいうと 自分たちの困っていることは 他の同業他社も困っているということです。自社の困っていることを解決できる方法や手段やシステムをブラッシュアップして

他社に売れるレベルまで高められるかどうか?が一番の問題だと思います。

その前にある大きな問題は 自社で開発した物を他社に提供して良いのか?という倫理的な問題がありますが、これは 下記の3つの考え方で回避できると思います。

1:本業に関係していない間接的なものなら 本業の利益には反しない。

2:常に 革新や変革をし続けていく体制ができていれば 一段古いバージョンを

他社に提供しても問題ない。

3:そもそも これだけインターネットが普及すると瞬時に新しいものは常識になってしまうので 2の体制ができていれば 機密保持にこだわっている手間が惜しい。

それでは 具体的な例を上げていくと

1:例えば 現場の会計システムや 現場の消耗材の管理システムなど本業のは直接関与しないもので 実際に困っている業務を ITの会社と組んで解決していくのは 本業への影響は少なく むしろ 業界の発展には貢献することなので、社内での説明もつくと思います。問題は どの会社とパートナーを組むかです。

某社は これに近いパターンで2回ほどチャンスを逃しています。 

1は パートナー選びがポイントです。自社開発ではスピード感がない。

2:1に関係しますが 一度 世の中に出したからと言って フィードバックに対応していかないと いつの間にか?ガラパゴス化してしまい時代遅れの商材になってしまいます。これも格好の悪い例が 某社にはたくさんあります。

一般的に 工事屋は メーカーとは違い 其の辺の仕組みがないです。

3:よほど 凄いものができれば 特許やパテントなどに時間と費用をかけてもいいですが、そうでない場合は いきなり業界を席巻するぐらいのシェアをとってスタンダード化したほうがこの時代にはあっていると思います。

もっとも 社は 世に出るまでになんとか?委員会でほとんどの案はお蔵入りとなりますが。。。。。