新規事業に関する考察-4

建設業界における新規事業の考え方に関して記述します。

仕事の流れから考えると お客さん→ 設計事務所 → GC → 設備サブコン という流れで、その後は メンテナンスや営繕、エネルギー運用会社となります。

我々のいる工事の部分は昔は儲かったかもしれませんが、今は薄利多売的な感じですね。そこで お客さんに近い側に 立ち位置を移してより利益の高いところの業務の割合を増やして行くのが一般的な考え方です。

今回 香港の場合 設計事務所の業務や客先のメンテナンスの部署の業務にいかにして食い込んで行くかがポイントです。

其のための方策としては 下記の5つが考えられます。 

1:設計事務所としてのライセンス資格者の採用

2:検証するサービスの資格者の育成

3:ESCOや省エネ絡みの商材を持つこと

4:他の会社より安い消耗品などが供給できること

5:客先に変わってすべてのコーディネートができる能力

今までにやってきたことは

1:チャーターエンジニアの採用や育成

2:NEBBライセンスの取得の推進

3:本来は当社のONLY ONEの商材があればいいのですが この10年ないので

日本の他社の商材の紹介

4:圧倒的な購買力も持つ会社とのコラボ

5:客先のかゆいところに手が届く社員の育成

今回 この武漢肺炎の影響で 香港でこぞってマスク工場が立ち上がりますが、 全部が全部香港政府の補助金をもらえるとは思えないのと 一気にマスクの供給が増えれば

逆に値が崩れて経営的に行き詰まるところも出てくると思います。

そこで マスク工場の施工業者であると同時に客先のマスクの売り先を紹介できる力があれば 客先との力関係はオセロゲームのように一気に逆転します。

5:の客先のかゆいところに手が届くというのは 具体的には客先が困っていることを解決することなので 客先の客先を探すというのも 1つのソリューションだと思います。