新規事業に関する考察-1

昨年から 新規事業の立ち上げに取り組んできたが ここにきて 踊り場になって閉まった感があるので 足取りを少し振り返ろうと思います。

新規事業のコンセプトは下記と3つでした。

1:本業とのシナジー効果が高いもの

2:本業よりお客さん側にたったもの

3:立ち上げコストがかからないもの

以上の 3つから考えて先ずは自分たちが困っている問題点から考えることにしました。

私達の本業は 建設設備工事のの請負業です。今の時点で一番の問題点は現場の技術者が繁忙なので若い人の離職率が高いことです。これは 日本も同じ問題点ですが、日本の方は歴史があるだけに協力業者の体制がしっかりしている点が香港とは大きく異なります。

建設工事は新築の場合 一般的には 現場が始まる前と竣工前が現場員が忙しいピークです。普通に月100時間の残業時間は越えますね。

そこで この2つのピークをカットするために 下記の3つの方策を考えました。

1:BIM図面による取り合いの精度を上げて手戻りを減らす当時に竣工図の手間を省く

2:試運転業務を外注することにより 竣工のピークをカットする。

3:IT TooLを駆使することで 日常的に現場業務を減らす。

これらの方策を 特化することで 事業部まで持っていきその先には 子会社として独立させるというのが 昨年描いたビジョンです。

1&2は なんとか?形になってきましたが、肝心のスタッフが思うように雇えない状況です。これには 3つの大きな流れが関係しています。

1:デモ活動の影響で香港の中国化が一気に進んだ。長引いたデモ活動で 若者が香港に嫌気をさして 海外に職を求めている。

2:もともと香港は金融の街なので 若者には建設業界に魅力がない。

3:家の値段が上がりすぎて 香港で家を購入するのがますます難しくなった。

今後の対策としては

1は 地道にリクルートすると同時に他の国のBIMの会社とのコラボに活路を見出す。

2は 施工時から試運転会社を巻き込むことで 他社との差別化を図る。

3は 自前では限界があるので IT会社と組むことを考える。

経営環境の変化に今年度は対応していこうと思っています。