香港雑感ー「我々の業務はどう変わるか?」

前回で ざっくりと私達の業務の内容の説明と新型コロナの影響を記述しましたが、有効なワクチンが直ぐにできたとしても 全世界の人が一斉に受けるには時間がかかります。また ITの進化のスピードは我々の想像以上なので、利便性は戻れないと思うのでいまから 先を見据えての対処が今後のポイントだと思います。

 従来のやり方は 私達が設計図を元に施工図を書いてそれを元に職人さんが現場で設置するのが 一般的なやり方でしたが、今回のコロナの件では現場業務自体が<三密>なので なるべく現場業務>を減らす方法を取る必要があります。具体的には 下記の5つがポイントだということは前述しました。

1:事前の打ち合わせはほとんどTV会議

→ TV会議の良い点は 集まる必要がないということです。 いままで 移動に時間がかかっていましたが、 TV会議ではその時間がかかりません。

→ TV会議の弱点は 空気感が読みにくいことと会議の意義が薄れると言うことです。

*この弱点を克服するには 会議の後すぐに議事録を作成して相互に確認し合うことが必要です。

*われわれの業態は請負なので どうしても言った言わないという議論になれば弱い立場です。そこで ものをいうのが 議事録です。この辺の使い方がわかっていないスタッフが多いので 最後のVO交渉とかでは ほとんど負けます。

この話だけで 1時間ぐらい話すことができますが、今回は割愛したいと思います。

→ 話す言葉がそのまま 文字になるアプリを今回は使ってみようと思います。

2:BIMを採用して 取り合いは現場乗り込み前に完了。

→ これは 今もう時代の流れがそうなので その波にうちの会社も乗らなければなりません。

→ この弱点は協力業者には 工数や資材が明確になっていいのですが、逆にお客さんにも明確になるので その対策が必要です。

数値はごまかすことはできないので 我々が今まで使ってきた見えない時間を見える形にしてお客さんに示す必要があります。

*この手法は まだ 明確なピクチャーは ありませんが その場その場で考えていく必要があります。 これが 日本的な塵も積もれば山になるです。

3:機器はほとんどビルドイン対応にする。

→ この流れも昨今に流れですが 弱点は スペースを取るので 香港の用に土地の値段が高いところでは ケースバイケースです。

*プロジェクトごとの知見を積み重ねていく事が必要ですね

4:配管ダクトの施工は オフサイトでプレハブ化の促進

→ これも時代の流れですが、 図面から 一気にCAD CAMでできるのか? 日本のようにはいかないと思われます。特に香港の場合 ダクトの業者は小さな会社が多いので自動化は進みません。

*当社がどこまでに踏み込むのか? 決断が必要です。

5:ダメ工事 手戻り工事の削減

→ これは ITツールを駆使して日々の業務の習慣化を図る必要があります。

いづれにしても これらをITツールを使ってどこまでできるか? いち早くできた会社しか!今後は生き残っていけないと思います。