香港雑感-2( 就職に関して)

30年前に 香港に赴任した際は ほとんど英語もわからずに右往左往していましたが、それでも若かったので足りない部分は行動で補うことができましたが、3度目の赴任の今回は 流石に60歳すぎると体もガタがきているので 昔みたいに飛び歩くことは難しいです。 

さて 基本的に香港人の就職に関しての考え方は この30年変わらないと思います。香港人が会社を選ぶ その根底は 下記の3つです。

1:キャリアアップのできる会社

2:基本給が1ドルでも高い会社

3:会社のブランドより職制が高い会社

この30年で 変わった点は下記の3つです。

1:会社勤めのあとに独立する人が減った

2:いきなり職種を変える人は減った。

3:海外に行きたい人が増えた。

香港も以前は2~3ぐらいしか大学はなかったのですが 最近は7つ?ぐらいの大学ができてしまい 大学をでただけでは差別化ができないので就職後 働きながら大学院に行く人は増えました。また 以前より 公的な資格を受験する人も増えました。

香港の一番の問題が 家の購入費が 普通の会社員の給料では 買えない金額から下がらないことです。

最近の若い人の中には 香港での家購入は諦めて他の国に家を持つという考えの人も多くなり、UKやオーストラリアの大学に進学してそのまま その国で就職するというパターンが増えました。香港の大学を出た人も就職後 大学院を働きながら卒業してその学歴をもって海外に行く人も多いです。

昨年のデモ活動に参加した学生は 中国当局にはほぼ全員の身分が割れているので 香港での就職は難しく、台湾やアメリカにそのまま逃げた学生も多いそうです。(実際の数はわかりませんが。。。)

このような採用環境の中で毎年新卒を採用していくことは年々困難になると思います。そこで どのような手を打つのか?今3つほど具体案を思案中です。

MD降りても悩みは尽きませんね